赤ちゃんを出産した後、お母さんは産褥期(さんじょくき)と呼ばれる期間に入ります。
産褥期とは、母体が妊娠前の状態に戻っていく時期を指します。
この産褥期では、心身にさまざまな変化をともなうため、体調が不安定となることも多いのです。
そのため里帰り出産によって実家のサポートを受ける場合もありますよね。私も初産の時に里帰り出産を選択しました。
しかし、里帰り出産をおすすめしないケースもあります。判断基準として大切なことは、産後のあなたが快適に過ごせる環境であるかどうかです。
- 親との関係が良好でないケース
- 親が高齢などでお世話をたのみにくいケース
- 実家の環境が赤ちゃんに適していないケース
- 実家が遠方のケース
- 上の子がいるケース
- 実家から病院が遠方のケース
これから里帰り出産をおすすめしないのはどんなケースかご紹介します。
また、里帰り出産をしない場合の出産準備やメリットについてもお伝えしますね。
あなたが里帰り出産をおすすめしないケースへ当てはまるのか、参考にしてみてください!
里帰り出産をおすすめしない理由はストレス回避のため
出産によって女性の体が大きなダメージを受けることはご存知ですね。そのため家事やお世話を実家にたよって里帰り出産をすることもあります。
しかし里帰り出産をすることで、逆にあなたへ負担がかかる場合もあるのです。
そのため、あなたを取り巻く状況によって、里帰り出産はおすすめしないこともあります。出産直後はストレスの少ない環境で過ごすことがベストですよ。
これから、里帰り出産をおすすめしないのはどのようなケースか紹介します。
あなたの状況に照らし合わせながら読んでみてくださいね。
親との関係が良好でないケース
実の親子であっても、価値観が違うことはよくあります。
そういう場合は、たとえば里帰り出産以外でも実家への帰省に気が進まないと感じるでしょう。
加えて産後すぐとなれば、寝不足やホルモンバランスの乱れにより、実家で生活することがなおさらつらく感じるかもしれません。
親から子育てのアドバイスをされてイライラしてしまったり、そこからケンカに発展してしまったりする場合もあるようですよ。
せっかく赤ちゃんが産まれたのですから、お互いに幸せな気持ちで過ごしたいはずです。
適度な距離で関わり、ときどき赤ちゃんを見せに行くくらいがちょうどよいかもしれません。
親が高齢などでお世話をたのみにくいケース
あなたのご両親が高齢だと出産後に手助けを頼むことは難しいかもしれません。
また、実家で祖父母の介護などをしている場合も、里帰り出産は両親へ負担となってしまう場合があります。
しかし、ご両親はあなたが帰ってくるのを楽しみにしているかもしれませんよね。
ご両親の年齢や体力に不安がある場合は、よく話し合って里帰り出産をするか決めましょう。
実家の環境が赤ちゃんに適していないケース
あなたの実家に住んでいる家族はご両親だけでしょうか?
ひょっとすると兄弟やその家族が住んでいるかもしれませんね。
私は産後に大人の手がたくさんあると、とても助かりました。
しかしそのぶん、大人数の中で出産直後を過ごさなければなりません。
例えば生活時間帯の違う家族がいる場合もあるでしょう。そうすると、物音が気になることもあるかもしれません。
そして、小さなこどもが一緒に住んでいる場合もありますよね。
走り回る足音が大きいと感じることもあるかもしれません。また、赤ちゃん見たさでしょっちゅう部屋に入ってくる可能性もあります。
このケースへ当てはまるあなたは産後、実家で起こりうることを予測して、里帰り出産するか検討した方がよいでしょう。
実家が遠方のケース
実家が遠方の場合、長距離移動に不安を感じてしまいますよね。
出産前の長時間移動はお腹が張りやすくなりますし、急な体調不良にすぐ対応できない可能性もあります。
そして無事に里帰りを終えて自宅へ帰るときも心配な事があります。
低月齢の赤ちゃんほどひんぱんに授乳やおむつ替えが必要ですし、移動中ずっと寝ていてくれるかわかりません。
産まれて間もない赤ちゃんを連れての長距離移動は、想像以上に大変なものです。
また、実家で過ごす間に増えた育児グッズも持ち帰らなければなりません。
荷物だけ宅配する方法もありますね。しかし多すぎると受け取り後の荷ほどきが大変になります。
里帰りする際はできるだけ荷物が増えないように配慮しましょう。
上の子がいるケース
上の子がいる場合、里帰り出産することをためらいますよね。学校や幼稚園などに通っていればなおさらです。
生活環境が大きく変わってしまうことに配慮しなければなりません。
普段と違う環境へのストレスによって体調を崩す可能性もあります。
そうなれば、上の子とあなた、両方に負担がかかってしまいますね。
また、両親が仕事などでいない場合、赤ちゃんと上の子を同時にお世話しなければなりません。
上の子がいる場合は、年齢や状況に合わせて里帰り出産を検討しましょう。
実家から病院が遠方のケース
実家から出産する病院が遠い場合、移動にストレスを感じることもあります。
毎回の検診時はもちろん、陣痛が始まってから、長時間車に乗って病院まで向かうのは大変。
実家近くに、出産できる病院がないなら、里帰り出産はあまりおすすめできません。
また、実家から病院が遠い場合、万が一母体や赤ちゃんに異常が現れたとき、すぐに医療処置を受けられないことも考えられます。
不安な気持ちにさせてしまい申し訳ないですが、妊娠中・出産時はいつ何が起きるかわかりません。
病院が近くにあったほうが、安心に繋がりますよ。
ここまでが里帰り出産をおすすめしないケースになります。
紹介した中にあなたが当てはまるケースはありましたか?
里帰り出産の環境は、あなただけでなく、あなたを取り巻く状況によって大きく変わります。
必ず、家族とよく話し合ってから決めるようにしましょうね。
里帰り出産をおすすめしないケースは準備が重要!
里帰り出産をおすすめしないケースへ当てはまったあなた。しかし里帰りせず、自宅で新生児をお世話するには不安がありますよね。
私は次男出産の時に里帰り出産をしませんでした。理由は、長男が保育園へ通っていたからです。
私自身、里帰り出産をおすすめしないケースでしたが、事前の準備は甘かったと感じました。
里帰り出産をしない場合は、産前の準備がとても重要です。しっかり準備することで、陣痛時や産後の負担を軽くする事ができますよ。
ここからは、おすすめしないケースへ当てはまったあなたのため、産前に準備しておくとよいことを紹介します。
ぜひ読んで、万全な出産準備に役立ててくださいね!
陣痛タクシーの登録
ひとりでいるときの陣痛にそなえて、陣痛タクシーを登録しておきましょう。
インターネットで登録できるタクシー会社が多いですよ。
陣痛タクシーなら24時間、天候不良や繁忙時でも優先配車してくれるタクシー会社があります。
また、陣痛タクシーにはバスタオルや防水シートが常備されていることもあります。車のシートを汚すことがないため、安心して乗れますね。
利用する際にあわてないよう、タクシー会社の電話番号を登録しておくこともお忘れなく!
ネットスーパーや食材宅配の登録
赤ちゃんを連れての買い物はひとりで行くときと違いとても大変です。焦りから買い忘れが増えますし、荷物を運ぶのも負担になります。
ぜひネットスーパーや食材宅配サービスを利用しましょう。
私は次男の出産後に食材宅配サービスを利用し始めました。もう1歳を過ぎましたが、便利なので今も続けています。
産前に試して慣れておくと、産後の負担が減りますよ。
レトルト食品や日用品の買い置き
産後はほとんどの時間を赤ちゃんに合わせて過ごすこととなります。
そのため、食事も決まった時間に取れない可能性があるでしょう。
レトルト食品や冷凍食品、缶詰など長期保管可能ですぐに食べられる食品を準備しておくと安心です。
また、洗剤やトイレットペーパーなどの日用品も買い置きしておくと慌てずに済みますね。
ファミリーサポートの登録
まだ利用するかわからないかもしれませんが、自治体のファミリーサポートに登録しておくことをおすすめします。
例えば日常のさまざまな家事をお願いすることができますよ。また、上の子がいる場合には送迎を頼むこともできます。
ファミリーサポートは、自治体によって事前説明会への参加が必要な場合もあります。妊娠期間中に登録しておきましょう。
私は登録してから1度も利用したことがありません。しかし万が一の備えだと思い安心できたため、登録してよかったです。
部屋の整理
赤ちゃんとの生活が始まる前に、できるだけ部屋をすっきりさせましょう。
管理する物を減らすと掃除が楽になります。その結果、産後の家事負担を減らせます。
また、育児グッズを置くためのスペース確保にもなりますよ。
上の子がいると、物を減らすことは難しいかもしれません。しかしこの機会に、おもちゃの見直しなどをしてみましょう。
夫婦で協力しておこなうと作業がはかどるためおすすめです。
夫との情報共有
これは出産準備の中で最も重要といえる項目になります。
家庭にもよりますが、いくつかありますのでまとめました。
- 陣痛が来たときや破水した時の流れ
- 出生届について
- 家事育児の分担
- 外部サービス(食材宅配やファミリーサポート)について
- 上の子について
陣痛のとき、例えばパパに何も知識がなかったとしましょう。
そうすると、あなたよりもあわてる可能性がありますよ。
私は陣痛時、夫の運転で産院に向かいました。しかし、あわてていたようで何度も通った病院への道を間違えていました。それほどパニックになるということです。
陣痛が来たらして欲しいことなどを、あらかじめ伝えておくとよいですよ。
出生届を提出するタイミングや、家事育児の分担も産前に話し合っておきましょう。
普段家事をしていないパパなら、妊娠中から分担して家事に慣れてもらったほうがよいですよ。
また、食材宅配やファミリーサポートについては夫婦で意見が分かれる可能性もあります。
産後に外部サービスを取り入れたい場合は、確認しておく必要がありますね。
上の子がいるあなた。普段パパだけで面倒を見ることはありますか?
もし上の子にパパだけと過ごす習慣がないなら、あなた抜きで過ごす練習をしておきましょう。
赤ちゃんが産まれると、夫婦でゆっくり話し合う時間は取りづらくなります。
産前にしっかりと情報共有をしておいてくださいね。
ここまで、里帰り出産をしない場合の出産準備について紹介してきました。
どれも私が産前にしっかりやっておけばよかったと思うものばかりです。
産後の負担を軽くして、少しでもゆったりと過ごせるようにしたいですね。
里帰り出産をおすすめしないのはメリットもあるから!
あなたは里帰り出産をおすすめしないケースへ当てはまり、産後が不安ですよね。
私もそうでした。おすすめしないケースへ当てはまったため「里帰りしない出産」を選択しましたが、大変だったこともあります。
しかし安心してください。里帰り出産をしないことで得られるメリットもあるのです。
そのメリットをまとめましたので、紹介していきますね。
同じ産院でケアが受けられる
里帰り出産をすれば、妊婦検診と出産が別の産院になってしまいます。
その点、里帰り出産をしない場合は妊娠から出産まで同じ産院でケアしてもらえる点が大きなメリットです。
不安が多い出産だからこそ、慣れた環境で過ごせるのは安心ですね。
早い段階で父親の自覚が芽生える
里帰り出産をすると、パパは生まれたばかりの赤ちゃんに会う頻度が少なくなってしまいますよね。
そうすると、どうしても赤ちゃんの扱いに慣れるまで時間がかかってしまいます。
早くから赤ちゃんがいる生活を始めることで、パパも赤ちゃんのお世話に気おくれしづらくなりますよ。
夫は、里帰り出産した長男が赤ちゃんのころ、ふたりきりで過ごすことに不安を感じていました。
私がひとりで出かけると、必ず何かしら連絡をしてくるのです。
しかし最初から自宅で過ごした次男は、不安なくお世話できたようです。
ミルクの時間や量も把握していたため、私は負担を減らすことができました。
パパとしての自覚が早く芽生えることは、これから夫婦ともに子育てをしていく上でとても大切なことですね。
生活リズムを早く作る事ができる
里帰り中にできた生活リズムも、自宅へ戻れば変わってしまいますよね。
生活リズムの変化によるストレスで体調を崩すこともあります。
出産直後から自宅で過ごすことにより、生活リズムを早く作ることができます。
生活リズムが安定すると、あなたの一息つく時間も作りやすくなりますよ。
慌ただしい生活だからこそ、休憩時間はとても大切です!
以上が里帰り出産をしないメリットとなります。どれも赤ちゃんを迎えるうえで、有益なことばかりですよね。
里帰り出産をおすすめしないケースへ当てはまり、産後が心配なあなたの安心につながるとうれしいです。
まとめ
- 里帰り出産をおすすめしないケースもある
- 産後は快適な環境で過ごすことが大切
- 里帰り出産しない場合は出産準備をしっかりやることで陣痛時や産後の負担が軽減される
- 里帰り出産をおすすめしないのはメリットもあるため
私は上の子がいたため、ふたり目出産で里帰りをしませんでした。
そのため、初産で里帰り出産をした時と比べて大変に感じたことは多かったです。しかし産後すぐ自宅へ戻ってよかったと思うこともたくさんありました。
あなたは里帰り出産をおすすめしないケースへ当てはまりましたか?
もしそうなら産後の不安は大きいと思います。ぜひこの記事を参考にして、少しでも安心してくださいね。
あなたが無事に赤ちゃんを迎えられるよう祈っています!
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