話題の「鉄玉子」。水の中に入れて沸かせば、鉄分豊富なお湯を作れる優れものです。
しかし、鉄玉子は、鉄の摂りすぎで危険なのではないかという噂もあります。
鉄剤を飲むと吐き気がするけど、鉄玉子はへいき?
ご安心ください。鉄玉子が危険ということはほぼありません。
鉄玉子で摂れる鉄は少量。鉄剤を飲んだ時に起こるような副作用や、「鉄過剰症」という疾患はまず現れないでしょう。
また、鉄でできている性質上、サビができやすいのが事実。
サビができている鉄玉子でわかしたお湯は、体に悪そうで不安ですよね。
実を言うと、鉄玉子のサビが体に悪いということはありません。
お湯の味に変化があるかもしれませんが、健康に害はないようなので、安心してお使いいただけますよ。
今回は、「鉄玉子は危険」「鉄玉子のサビは体に悪い」説を徹底検証。
また、鉄玉子について、サビの取り方や錆びない方法、効果もまとめました。
この記事を読んで、鉄玉子にくわしくなりましょう♪
もしまだ鉄玉子をお持ちでないなら、通販サイトからサクッと購入しましょう。
日々の料理を工夫して、鉄分を効率よく吸収していきたいですね。
鉄玉子の危険性はほぼなし!サビが体に悪いはうそ!
普段の食事で不足しがちな鉄分を摂るのに役立つ、「鉄玉子」。
しかし、鉄の摂りすぎで危険なのではないかという噂があります。
危険性があるのなら、安心して使えないですよね…。そこで鉄玉子の危険性について調べました。
ご安心ください。鉄玉子で摂れる鉄分は少量のため、危険性はほぼありません。
1リットルの水に鉄玉子を入れて沸騰させると、水中に0.042mgの鉄分が溶け出ます。
1日に必要とされる鉄分量は男性10mg、女性18mg。
鉄玉子で摂れる鉄分は1日に必要とされる鉄分量より少ないため、危険性はほぼないと考えることができるでしょう。
「鉄玉子で鉄の摂りすぎ」はほとんどあり得ないわね。
鉄を摂りすぎた時に起こるトラブルはいくつかありますよ。
例えば、鉄欠乏性貧血の際に処方される「鉄剤」。
これを飲むと、鉄の刺激によって、吐き気や嘔吐、腹痛などの副作用が起きることもあります。
しかし、鉄玉子で摂れる鉄分は、鉄剤1日分の1%未満。身体への負担がかかりにくいです。
また、「鉄過剰症」という疾患もあります。体内に鉄分が溜まりすぎてこの疾患になると、疲れやすくなったり関節が痛くなったりすることも。
でも、鉄玉子で鉄過剰症になるほどの鉄が摂れることはありません。
あまり心配しすぎず、鉄玉子を使ってみてくださいね。
ただし、病気などにより、鉄分の摂取を控えるよう指示されている場合は、鉄玉子の使用をお控えください。
危険性が少ないのはよかった!
また、鉄玉子は鉄分を摂るのに重宝するグッズですが、しばしばサビてしまうことがあります。
サビている鉄玉子は見た目が悪くて、これを入れて沸かしたお湯はなんだか体に悪そうですよね。
鉄玉子のサビは体に悪いのかな…?
今回、私は鉄玉子のサビが体に悪いのかどうかも調べました。
なんと、鉄玉子のサビが体に悪いということはありません。
鉄玉子のサビを食べても健康に害はないため、安心してそのまま使い続けてくださいね。
どうして鉄玉子はサビるのかな?
鉄玉子がサビるのは、酸素や水と触れることで酸化してしまうから。
酸素や水は空気中に含まれているので、鉄玉子が酸化しサビることを防ぐのはなかなか難しいです。
しかし、鉄玉子はサビても体に悪いことがないので、サビてしまっても買い替えなくて大丈夫ですよ。
1つの鉄玉子を、長く大切に使ってあげてくださいね。
体に悪いという心配はないみたいだけど、サビている鉄玉子を使うとあまり美味しくないんだよ。
ただし、サビている鉄玉子を使って、お湯の色が変色したり、変な味がしたりしたら、サビを取る必要があります。
サビの取り方は以下でご紹介していますよ。サビている鉄玉子をお持ちなら、さっそくサビ取りに挑戦してみましょう。
鉄玉子のサビ取り方をご紹介!お茶を使った方法も!
鉄玉子のサビが体に悪いということはありません。しかしながら、サビがついていると、見栄えが悪くて使うのをためらってしまいますよね。
また、サビがひどいとお湯の色が変色したり、変な味がしたりすることも。
そこで、鉄玉子についているサビの取り方をご紹介します。
鉄玉子のサビは、布で拭き取る方法とお茶で取る方法の2つがありますよ。
順番にご紹介していくので、ぜひ読み進めてくださいね。
鉄玉子のサビは布で拭き取る!
鉄玉子についたサビの取り方で最も簡単なのは、布で拭き取る方法です。
- 布を水で濡らす
- その布で、鉄玉子の表面にできたサビをこすりとる
鉄玉子の表面にできたサビは、この方法で簡単に取れますよ。
しかし、鉄玉子をこすりすぎると、表面のコーティングがはがれてサビができやすくなります。
こちらの取り方を行うなら、鉄玉子を強くこすりすぎないよう気をつけてくださいね。
もし強くこすらないと取れないようなサビができてしまったら、以下でご紹介するサビの取り方をやってみましょう。
鉄玉子のサビはお茶で取る方法もある!
鉄玉子のサビは、お茶を使って取る方法もありますよ。
「布で拭いただけじゃ、全然サビが取れない…。」そんな時におすすめの方法です。
- 鍋に鉄玉子・茶殻(緑茶)・水を入れ、沸騰させる
- 沸騰したら弱火にし、お湯の色が真っ黒になるまで煮る
- 火を止め、すぐに鉄玉子を取り出す
- 鉄玉子を軽く水洗いする(洗剤は使わない)
- 鉄玉子を乾いた布やキッチンペーパーで拭き、水気を取る
- 鉄玉子を完全に乾かす
お茶に含まれているタンニンとサビが反応すると「タンニン鉄」ができ、赤いサビが抑えられます。
鉄玉子と茶殻を煮ているとお湯の色が真っ黒になりますが、それはこの化学反応によるもの。
お湯の色が変わるところを見ているのは、理科の実験みたいで楽しいですよ。
特別な道具を用意することなく、飲み終わった緑茶の茶殻でサビ取りができるのはありがたいですね。
鉄玉子のサビがひどい場合は、ぜひお茶を使ったサビの取り方もお試しください。
鉄玉子のサビ取りで酢を使うのはNG!
「鉄玉子のサビは酢で取るとよい」という噂を聞いたことがありますか?
実をいうと、この噂は間違い。鉄玉子のサビは酢で取ってはいけません。
確かに、酢には鉄玉子のサビを溶かす効果があります。
しかし、鉄玉子の内側に酢が入り込み、酸化させてしまう場合がありますよ。
鉄玉子は、たとえ表面がきれいでも、内側が酸化していれば、沸かしたお湯の味が変になることも。
酢を使ったサビ取りは、ご法度。鉄玉子を使うなら、必ず覚えておきたいですね。
また、「鉄玉子のサビはクエン酸で取るとよい」という噂もありますが、酢と同様の理由でやってはいけません。
鉄玉子のサビは、先にご紹介した方法で取るようにしてくださいね。
鉄玉子を錆びないようにするサビ止め方法も紹介!
鉄玉子のサビについて、取り方をご紹介しました。ご紹介した取り方は簡単。鉄玉子がサビついたら、すぐ実践したいですよね。
しかし、鉄玉子がサビるたびに、サビ取りをするのは面倒。
なんとか鉄玉子が錆びないように、工夫ができたらよいですよね。
サビ止めの方法はあるかな?
そこで、鉄玉子が錆びないようにする、サビ止めの方法を調べました。
以下の方法で、使い終わった鉄玉子をケアすると、サビにくいですよ。
- 鉄玉子を入れてお湯を沸かしおえたら、熱いうちに鉄玉子を取り出す
- 取り出した鉄玉子を、乾いた布やキッチンペーパーで拭き、水気を取る
- 鉄玉子を完全に乾かす
- 鉄玉子を乾いた布やキッチンペーパーで包み、保管する
鉄玉子を長時間水にさらしておくと、サビの原因になります。
使い終えたらすぐに水の中から取り出すようにしてくださいね。
このとき、箸で取り出そうとすると、誤って落とし、やけどの原因になります。
私も鉄玉子を箸で掴み、アツアツのお湯に落としてしまったため、お湯が手にはねてやけどをしました。
とても危険ですし、やけどをすると「しばらく鉄玉子は使いたくない…」というネガティブな気持ちになります。
鉄玉子をお湯から取り出す際は、箸でなく、アク取りやおたまなどですくい出しましょう。誤って鉄玉子を落とすリスクが少なくなりますよ。
お湯から取り出したら、水気を拭き取ればいいのね。
鉄玉子の水気を拭き取る際も、やけどにはくれぐれもお気をつけください。
完全に鉄玉子が乾いたら、保管の準備をしましょう。
乾いた布やキッチンペーパーでしっかり鉄玉子を包んでくださいね。
そうすると、乾いた布やキッチンペーパーが水気を吸い、保管している間にサビてしまうのを防ぎます。
また、乾いた布やキッチンペーパーで包んだ後、ジッパー袋へ入れておけば、二重の湿気対策ができますよ。
「使いやすいから」といって、鉄玉子を包まず置いておくと、知らないうちにサビていることがあります。注意したいですね。
サビ取りはとっても大変だし、面倒。錆びないように気をつけよう!
以上が、鉄玉子が錆びないようにするサビ止め方法です。
少しの工夫で、サビを取る手間を減らせますよ。鉄玉子を使ったら、ぜひご紹介した方法を試してみてくださいね。
鉄玉子のサビ止め以外に効果も解説!
ここまで、鉄玉子のサビについてご紹介しました。鉄玉子のサビは体に悪いわけでありませんが、サビ取りやサビ止めを行い、大切に使っていきたいですよね。
ところで、あなたは鉄玉子の効果をどれくらいご存知ですか?
鉄分を補給する効果があるんでしょ?
先にもご紹介した通り、鉄玉子には鉄分を補給する効果があります。しかし、鉄玉子が持つ効果はそれだけでありませんよ。
以下では、鉄玉子の効果についてご紹介しています。
鉄玉子にはたくさんの効果があるので、驚くこと間違いなしです♪
鉄分を補給する
鉄玉子には、鉄分を補給する効果があります。こちらは、鉄玉子の最もよく知られている効果ですよね。
鉄玉子を入れて沸かしたお湯を飲めば、鉄分を摂取できます。
鉄分が不足すると、貧血で頭痛や倦怠感、めまいなどが起こりますが、鉄玉子を使うことでそれらの症状を対策できますよ。
特に貧血でお悩みのあなたや、鉄分が不足しやすい女性のあなたに、鉄玉子を使っていただきたいです。
なす漬けの変色を防ぐ
鉄玉子には、なす漬けの変色を防ぐ効果もあります。
なす漬けを作っていて、なすの色があせてしまったご経験はありませんか?
それは、なすの色素がぬか床によって酸化してしまったから。
しかし、鉄玉子をぬか床に入れると、なすの色素と鉄玉子の鉄イオンが結びつき、きれいな紫色を維持できます。
なす漬けの変色を防ぐには、ミョウバンを使う方法もありますよ。
でも、ミョウバンと違って、鉄玉子を入れるだけなら、なす漬けの味に影響がありません♪
お湯を沸かす際だけでなく、なす漬けを作る際にも鉄玉子を活用したいですね。
黒豆の色落ちを防ぐ
鉄玉子には、黒豆の色落ちを防ぐ効果もありますよ。
お正月によく食べる甘くて美味しい黒豆。せっかく煮るならきれいな色に仕上げたいですよね。
黒豆を作る際に鉄玉子を入れると、黒豆の色素と鉄玉子の鉄イオンが結びつき、黒豆の色落ちを防げます。
鉄玉子と一緒になす漬けを漬けると、変色が防げるのと同じ原理です。
貝類の砂出しを助ける
鉄玉子には、貝類の砂出しを助ける効果もあると言われています。
塩水に貝類を入れ、そこへ鉄玉子も入れておきましょう。
そうすると、鉄玉子の鉄イオンが溶け出し、塩水が海水に近づくため、砂出しが早く進むと考えられていますよ。
ただし、こちらの説は嘘だと主張している人も一部います。
ご自宅に鉄玉子があるなら、実際に試してみてくださいね。
このように、鉄玉子はたくさんの効果を持っています。
1つで何役もこなせる鉄玉子。活用して、日々の暮らしに役立てましょう。
まとめ
- 鉄玉子の危険性はほぼなし
- 鉄玉子のサビが体に悪いことはない
- 鉄玉子のサビは、布で擦り取る
- 鉄玉子のサビは、お茶を使って取る方法もある
- 鉄玉子のサビを酢やクエン酸で取るのはNG
- 鉄玉子を錆びないようにするサビ止め方法は、①熱いうちにお湯から鉄玉子を取り出す②乾いた布などで水気を拭き取る③冷ます④乾いた布などで包み、保管する
- 鉄玉子の効果は、「鉄分を補給する」「なす漬けの変色を防ぐ」「黒豆の色落ちを防ぐ」「貝類の砂出しを助ける」など
「鉄玉子が危険」ということはほぼありません。また、「鉄玉子のサビが体に悪い」というのは嘘です。
鉄玉子のサビを食べても、健康に問題はありませんよ。
ただし、体に悪いことはないものの、味や見た目の変化が気になる場合は、ご紹介した方法でサビ取りを行いましょう。
鉄玉子はたくさんの効果がある、素晴らしいグッズです。大切にしながら、いっぱい使ってあげてくださいね。
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