赤ちゃんの誕生はこの上なく喜ばしい出来事ですね。一瞬一瞬がかけがえのないものであり、全てが初めて体験するもの。
赤ちゃんが産まれたら、お宮参り・お食い初め・初節句に誕生日と行事も目白押し。
大切な赤ちゃんのために愛情はいっぱい込めたいですよね。
でも成長とともにお金がかかることも事実。行事ごとでの出費はできるだけ押さえたい。
ここでは、お食い初めにスポットを当て、赤ちゃんが使用する食器を100均で揃えられないか検証してみました。
実際、調べてみたところ、伝統に則った形式の食器を全て100均で揃えることは難しいという結論に至りました。
ただし、伝統にとらわれなくても良いというあなたは100均で準備することが可能です。
では、どんな食器を準備すればよいのか、この記事でまとめて確認してみましょう。
お食い初めの食器を100均で探してみました
慣れない育児の合間を縫って行事準備を進めるのは、新米ママ&パパにとってはとても大変なことです。
特にお食い初めの時期は、生後100日~120日頃と、夜中でもおむつ替えやミルクが必要な時期。
寝不足の日々が続き、気づいたら行事の数日前なんてことにならないよう、前もって計画を立てておきましょうね。
お食い初め用食器は何を準備するべきか
まずは、お食い初めにはどんな種類の食器をいくつ用意するのか確認しましょう。
- 飯椀…お赤飯を盛る食器
- 汁椀…お吸い物を入れる食器
- 平椀…煮物を盛る食器
- 平皿…尾頭付きの鯛を盛る食器
- つぼ椀…香の物や酢の物を盛る食器
- 高椀…歯固めの石を乗せる食器
- 祝箸…お祝い事に使用する箸(正式なものは両端が細くなっているもの)
- お膳…平皿以外の食器を乗せる膳(正式なものは高足のもの)
お箸やお膳も含めると、8つ準備する必要があります。
さらに、男の子と女の子ではお食い初めに使う食器の色は違うものを用意しなければなりません。
上記の内容を踏まえ、実際に100均の店舗で食器コーナーを探してきました。しかし、そもそもどの店舗を見てもお膳がありません。
ですから、結果は「伝統に則った形式の食器を全て100均で揃えることは難しい」となりました。
しかし、お膳のことを無しに考えると、女の子用なら、お食い初め用の食器を100均で揃えられましたので、以下で紹介しますね。
お食い初めの食器は100均で女の子用を揃えられる
女の子用のお食い初め食器のしきたりを改めて確認すると、「内側は朱色、外側は黒の漆器」でしたね。
こちらは、私が実際に揃えることができた女の子用のお食い初め食器です。ちなみに、すべてキャン・ドゥで揃えることができました。
実物の写真付きで解説しますね。(以降の商品は2021年5月時点のものです。)
写真は、本来どちらも汁もの用として使用するお椀です。
左にあるものは直径が11㎝ほどと、少し小さめなので飯椀に使用できると思いました。
右のものは直径11.5㎝ほどです。そのまま汁椀としてちょうどよさそうです。
蓋つきの汁もの用お椀です。直径は9.5㎝ほどの大きさです。
こちらは、蓋とお椀を分けて、それぞれつぼ椀と高椀として使用できると判断しました。
香の物を乗せるつぼ椀や歯固め石を乗せる高椀に最適な、浅型の和食器が無かったのです。
ですから、苦肉の策ではありますが、この方法を取ることにしました。
どちらをつぼ椀、高椀にするか悩みどころですが、蓋の方が浅いので歯固め石を入れる高椀に良いかと思います。
つぼ椀には、香の物を盛るところが多いと思いますが、地域によっては酢の物やタコを盛るようです。
ですから、少し深めのお椀でも代用できるだろうという判断です。
左側の食器は直径14.5㎝ほどで、よく見かけるサラダボウル位のサイズと少し大きめです。
お食い初め用としては大きいと感じましたが、深さがちょうどよく、平椀として使えば、煮物をセンスよく盛れそうな気がします。
右側の食器は私が見てきたセリア、ザ・ダイソー、キャン・ドゥの中で一番大きい食器です。
直径は19.5㎝ありますが、深さが4cm位なので平皿として使うのがちょうどよさそうです。
以上、私が実際に揃えたお食い初め用食器です。その他にもお祝い事によさそうな食器がありましたので、紹介いたします。
お食い初めに使える食器セリア編
他にもお食い初め用として使えそうな食器がありましたので、いくつか写真付きで紹介いたしますね。
こちらの写真は、セリアで見つけた和食器コーナーの一部です。
この中から、お食い初めに使える食器をいくつかご紹介します。
通常はそば猪口として使用する食器だと思われます。写真の右側のものが女の子用の食器として使えますね。
サイズと深さから想像すると飯椀か高椀として使用できそうです。
汁椀、平椀としては小さいですし、つぼ椀としては深いです。
汁もの用として使用する食器です。女性の手で持っても少し大きめかなと感じるくらいのサイズでした。
深さがあるので、お食い初め用としては、飯椀・汁椀・平椀に使えそうですね。
こちらでは、男の子用としても使えそうな、内・外ともに朱色の食器を一つ発見しました。
少し深さがあるので、飯椀・汁椀・平椀に使えそうな感じです。
お食い初めに使える食器ザ・ダイソー編
続いては、ザ・ダイソーで見つけたお食い初めに使える食器をご紹介します。
ザ・ダイソーでは、漆器以外に木製の食器も多数ありました。
写真を見ていただいても分かるように、内側が朱色で外側が黒の食器が多いですね。
お膳の代わりに使えそうな、38㎝×24㎝と大きめサイズのトレーもありましたよ。
お祝い事にちょうど良い、水引柄の汁もの用お椀を見つけました。
こちらは、女の子用として使用できるお椀だけでなく、男の子用に使える、内・外朱塗りのお椀もありました。
サイズ、深さともに飯椀・汁椀・平椀として使えそうです。
少し大きいですが、おめでたい柄なので、歯固めを入れる高椀としても使えるかもしれません。
お食い初めに使える食器キャン・ドゥ編
最後はキャン・ドゥで見つけた和食器をご紹介します。
キャン・ドゥでも、内側が朱色・外側が黒の食器がほとんどでした。
私が実際に見た中では、他の100均よりも大きめサイズの和食器が多いと感じました。
少し見にくいかもしれませんが、写真下から2段目の棚には丼サイズの和食器がありました。
深さが7㎝位に見えましたので、魚の大きさによっては平皿として使えるかもしれません。
ここでは、女の子用に使える、金の花柄の食器を見つけました。
通常は汁もの用として使うお椀ですが、深さがあまりないので、飯椀・汁椀・平椀・つぼ椀・高椀のどれでも対応できそうです。
キャン・ドゥでも男の子用として使用できる食器を一つ見つけましたよ。
内・外ともに朱色で、外側にはウサギと桜の柄が描かれています。
ちなみにウサギ柄は「飛躍」の意味が込められた縁起物の柄です。
以上、お食い初めの食器として使用できそうなものをいくつかご紹介しました。
ご覧いただいたように、女の子用の食器は1~2店舗まわれば揃えることができます。
しかし、男の子用の内・外ともに朱色の食器は種類が少なかったです。
いくつか店舗をまわって集めても、同じ食器を使用することになります。
それでも構わないとは思いますが、サイズ・深さともに同じ食器が並んでいるのは、個人的には変わり映えしなくてあまり良くないかなという印象です。
100均の店舗内で、和食器コーナーを見てみると、どの店舗でも内側が朱色・外側が黒の合成漆器は意外と多く取り扱っていることが判明しました。
そして、どの店舗でも会津塗り、山中塗りの合成漆器が多く揃えられていましたよ。
合成漆器は軽くて割れにくく、食洗器やレンジに使用できる商品もあります。
ですから、お食い初めが終わったら普段使いできそうなところも魅力ですね。
お食い初めの食器は100均で普段使いできるものを選ぶ
お食い初めの食器を全て100均で揃えるのは難しい。でも、女の子用なら揃えられそうということが、実際に探してみて分かりました。
しかし、伝統に則った形で、全てのお食い初め用食器を100均で揃えるのが難しいのであれば、いっそのこと伝統にこだわらずに揃えてみるのはいかがでしょうか。
いずれ、離乳食や幼児食へと赤ちゃんの食事も変化していきます。
お食い初めの段階で、赤ちゃんが成長した時の食事用として買い揃えても良いのではないかと感じました。
将来のことも見越して、普段使いできるものを選ぶことで、思い入れも変わってくると思いますよ。
木製の和食器で代用
100均では、朱色や黒の漆器以外に木製の食器も多く販売されています。
他と違う食器としては、底の部分が桜の形をしている物がセリアにありましたよ。
木目を活かしたデザインのものや亀甲模様のお椀が多い印象でしたが、ザ・ダイソーには緑がかった色のように、他よりも目を引く食器もありました。
お食い初めをきっかけに、あなたや家族の好みに合わせて家族揃って新調するのも良さそうですね。
豆皿や小盆を代用
100均で販売されている和食器のサイズは汁もの用がほとんどで、つぼ椀・高椀に使えそうな浅い形のものは見つけられませんでした。
ですから、つぼ椀・高椀には、豆皿や小盆を代用してもいいと思います。
豆皿であれば、どの店舗でも様々なデザインのものが数多く揃えられております。
お食い初めで使用する他の食器を漆器や木製にするなら、それと合わせて、デザインが和風の物で揃えると統一感が出ますよね。
セリアにあったこの小盆は、全体は黒の木目模様で、縁の部分が朱色に塗られたものです。
手のひらサイズなので、香の物か歯固め石を乗せるのにちょうどよさそうでした。
形も花形なので、華やかなお祝いごとに使用するにはぴったりです。
私としては、半月盆もおすすめです。半月盆はどの店舗でも販売しています。
小さいものから大きめサイズのものと種類も豊富です。
小さいものはつぼ椀か高椀に。大きめサイズのものは尾頭付きの鯛も乗りそうです。
メラミン素材やバンブーファイバーの食器で代用
将来、赤ちゃんが使用することを想定すると、陶器のお皿は心配というあなた。
そんなあなたは、メラミン素材やバンブーファイバーの食器はいかがでしょうか。
メラミン素材、バンブーファイバーどちらの食器も軽いものです。
赤ちゃんが大きくなって、自分でお皿を片付けたいと言い出した時でも安心して持たせられますよ。
また、最近はバンブーファイバー食器のデザインも増えて、インテリアなどにもマッチして使いやすいと思います。
赤ちゃん用とだけ考えず、おやつ用のプレートやインテリアの一部として考えると用途も広がりますね。
トレーやランチョンマットで代用
和食器に合わせると、お膳の代わりは漆器か木製のトレーが良いと思います。
尾頭付きの鯛は別皿で出すので、トレーに乗せるのは、飯椀・汁椀・平椀・つぼ椀・高椀・祝箸の6種類です。
もし、全ての食器が乗る木製トレーが見つけられない場合は、ランチョンマットで代用しましょう。
ランチョンマットであれば、デザインも豊富ですし、竹素材など、和食器と合わせても違和感がない物もありますよ。
色々調べていたら、お食い初めのお膳代わりにDIY用の板材を利用している方もいらっしゃいました。
アイディア次第で100均とは思えないクオリティのお食い初め食器を揃えることが可能です。
私は、個人的に伝統やしきたりも大事ですが、それよりも「一生食べ物に困らないように」と願う気持ちの方が大事と考えています。
ですから、私の子供たちがお食い初めをした時は、その当時、日常的に使用していた食器も含めて準備しました。
しかし、少しだけ買い足して準備した食器もあります。
そのうちの一つがこちらの食器です。オードブルなどで利用する3連の角皿です。
この写真のものは数年前に購入したものですが、今でもザ・ダイソーで販売されていますね。
浅型なので、平椀・つぼ椀・高椀をこの一皿に担ってもらいました。
本来なら、全て別々に食器を準備すべきですが、自宅で行ったので、片付けや今後利用することなどを考えて、こちらを使いました。
そして、お食い初めでこの食器を購入してから数年経ちましたが、このお皿は現在も現役で活躍しています。
クリスマスや誕生日などのイベントの時も利用しますが、主人のおつまみ用としても大活躍しています。
私が実際のお食い初めで準備した食器もお伝えしましたが、ご家庭ごとに、どこで行うか、何を準備するのかなどは違います。
ですから、ご家族と話し合って、自分たちに合った場所、合った方法でお食い初めを行って下さいね。
まとめ
- 伝統に則った形式の食器を全て100均で揃えることは難しい
- お箸やお膳も含めると、8つ準備する必要がある
- 男の子用と女の子用では食器の色が違う
- 女の子用なら100均の漆器で揃えられる
- 100均で購入できる男の子用の内・外ともに朱色の漆器は種類が少ない
- 将来赤ちゃんが使うことを考え、和食器、豆皿、メラミン素材、バンブーファイバー食器などを準備しても良い
- お膳の代わりはランチョンマットが使いやすい
お食い初めの食器を100均で揃えられるのか、実際に探してみた内容を、私の経験も含めてご紹介しました。
地域によって準備する食器やお料理など多少の違いはあります。
さらに、お食い初めをどこで行うかによっても準備するものが違います。
今は、ご家庭ごとに、自分たちに合った方法でお祝いをするところが増えています。
ですから、伝統的な漆器だけではなく、自分たちの好みに合った食器を、赤ちゃんのために準備するのも素敵だと思います。
100均では色とりどりの可愛らしいデザイン食器がたくさんあり、選んでいる時間も楽しいものです。
しかし、商品の入れ替えが早く、季節によっても和食器の取り扱いに差があることも。
これはと思った商品があったら出産前でも購入しておくことをお勧めします。
お食い初め食器を100均で揃えたからといって、両親の気持ちが込められていないということはまったくありません。
あなたの心のこもった食器を準備して、赤ちゃんの将来に、思いを巡らせてみませんか。
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